こんばんは!高尾です(^^♪
ふと空を見上げると
すっかり秋の空
今年も、残り100日を既に切ったようです(・o・)
なんにもできなかったようで、でも実は、こんなにも人生の中で立ち止まることができた日々は、いまだかつてなかったかもしれません。
自分にとってなにが大切で、なにを手放せば自由になれるのか・・・駆け抜けるだけの人生ではなく、立ち止まってそこで踏ん張ることもまた、人生を豊かにしてくれるのかもしれません。
「他には??」
この質問が、実は大きな意味を持っているのです。
ホリスティックコミュニケーションの実践セミナーでは、問題解決思考アプローチを学びます。その中で特に重要なのがこの「他には??」という質問です。
「自分が〇〇なのは✕✕だからだ。」と思い込んでいるとしましょう。もう自分の中では、✕✕以外なにも考えられないくらい視野が狭まっているのです。なので、カウンセラーに勢い込んで、まず✕✕の話をします。そこをきちんと受け容れてもらった上で「では、他には??」と質問されると、一瞬「はぁ?!」となります。だって、今まで✕✕が頭の中を占領していたのですから。。。でも、まず✕✕を受け容れてもらえた上での「他には??」の質問だと、不思議と、今まで考えたことはないけど、ちょっとだけ考えてみるかな・・・という気持ちが生まれてくるのです。視線を宙に泳がせながらも一生懸命に考えてみると、なにかしら見えてくるではないですか!そして更に「では、もっと他には???」と聞かれると、今度は自ら、なんだろう?と、思考を巡らせるようになるのです。
こうやって、今までの思い込みをちょっとずつ緩めることによって、2番目、3番目に見えてきたものが、実は無意識の世界に追いやられていた、本当の思いであることに気付かされることもあるのです。
もしも、
「グリーフケアが根付かないことの要因、他には??」
と聞かれたとしたら・・・
講演会のお申込みのメールのやり取りをしながら、「他には?」の答えが少し見えてたように思います。
ひとつには、グリーフケアとは死別を経験された方へのケアである、という概念が独り歩きしていることが挙げられます。
今まで生きてきた中で、人は喪失悲嘆をあちこちで経験しているのです。自分にとって大切な何かを失う(喪う)ことによって生じるのがグリーフだからです。死別だけを切り取ると、自分とは無縁の特別なもののように感じられる方も多いかもしれませんが、そうではなくて、例えばプライドを傷つけられたり、信じていた人に裏切られたり、離婚に踏み切ったり、試験に失敗してしまったり、大切にしていたアクセサリーを失くしてしまったり、、、と、グリーフは日々の生活のあちらこちらに潜んでいるのです。だからこそ、日々ケアをしてあげないと、どんどんグリーフの沼にはまり込んでいってしまうのです。
Be-ingにも死別を経験された方ばかりではなく、失恋しそうで怖いという方や、失業してしまった方、大切な人が失踪してしまった方、ご両親様との死別から派生した親戚縁者の方々との葛藤などなど、様々なグリーフを抱えた方が来られています。
でも、グリーフがこんなにも多岐にわたることなど、ご存知ない方が多いと思います。知っていただけていないことも、やはりグリーフケアがなかなか根付かないことの要因のひとつなのです。
そして更なる「他には??」の答えとしてシンプルに浮かんできたのが、グリーフケアの存在自体が周知されていないということです。
死別という辛い経験をされて、苦しんでもがいて、何年もかかってようやくここにたどり着きました、という方が多いことに驚かされます。
多くの方が知らないものが、社会という場に根付くはずがないのです。だって、知らないのですから。。。
だからこそ、皆さまに知っていただくための啓発活動が最大の課題となってくるのです。
このように、問題を解決し、自分の未来を切り開いていくためには、思い込みを緩め、視野を広げていくことが、とても難しいことではあるけれども、大きな意味を持ってくるのです。
〇〇を解決することは難しいかもしれないけれども、△△なら私にもできるかもしれない、という選択肢が増えることによって、少し気持ちが楽になります。そして元気が湧いてくるのです(*^^*)