こんばんは、高尾です。
今朝、谷川俊太郎さんの訃報を知りました。
あの偉大な巨星が、本当に星となられてしまいました。
1931年に東京で生まれた谷川さんは、高校時代に詩を作り始め、1952年に、広い宇宙に生きる孤独な人間の姿を見事に表現した詩集『二十億光年の孤独』で、デビューされました。
詩『生きる』が最初の絵本
なにげない日常の中にこそ、生きていることのすべてがある
鋭い感性を、短い言葉を通して私たちに届けてくれました。
こころ揺さぶられた方も多かったのではないかと思います。
またテンポよいことばあそびで、半世紀以上にわたり、子どもから我々大人までをもワクワクさせてくれました。
『絵本の花束』でも、谷川さんの絵本をご紹介してきました。
谷川俊太郎 作/松本大洋 絵/糸井重里 企画・監修/
『かないくん』/ほぼにちの絵本/2014年1月24日発行
M.B.ゴフスタイン 文・絵/谷川俊太郎 訳/『おばあちゃんのはこぶね』/現代企画室/2018年6月15日発行
谷川俊太郎・詩/川端章三・写真/『子どもたちの遺言』/佼成出版社/2009年1月30日発行(絵本ではなく、写真&詩です…)
マイケル・ローゼン作/『悲しい本』谷川俊太郎訳/あかね書房/2004年12月発行
まだまだ紹介しきれずに、本棚に並べられている絵本があります。
『ぼく』/谷川俊太郎 詩/合田里美 絵/岩崎書店 /2022年1月20日発行
『ありがとう』/谷川俊太郎 詩/えがしらみちこ 絵/講談社/ (2021年3月1日発行
晩年も精力的に創作活動をされていたので、まだまだ素敵な言葉を届けてくださるとばかり思っていました。
それでもやっぱり、どんな人にも、いつかは人生を終える日が来るということをつきつけられた思いです。
葉祥明さんの美術館のイベントで、息子さんのピアニスト谷川賢作さんの演奏を聴かせていただく機会がありました。息子さんの演奏に合わせて俊太郎さんが詩を朗読されるというイベントを続けておられましたが、とうとう聴く機会がなかったことがとても残念です。
「皆様と同様私も、俊太郎の詩に驚き、感心し、クスッと笑わされ、ほろっと泣かされ、楽しかったですね。紋切り型ですが、彼の詩はずっと皆さんと共にあります。ありがとうございました」とSNSのXに投稿されています。
谷川俊太郎さん『ありがとうございました』
そして、『長きにわたり、おつかれさまでした』