チャプレンとは✞

こんばんは!高尾です(^^♪

今日の敬老の日も雲ひとつないいいお天気でした☀
それにしても、「敬老」とは、いったい何歳くらいからの方を敬う日なのでしょうか?
孫が生まれたら自動的に「おばあちゃん」になるわけで、わたくし、なんだか微妙なお年頃のような気がしてなりません(^_^;)

先日、日赤医療センターの緩和ケアカンファレンスに参加しました。勤務先の新六本木クリニックのグリーフカウンセラーとして出席しましたが、私以外は医師か看護師さんたちばかり・・・やっぱり、グリーフケアはまだまだ医療関係者、しかも緩和ケアや終末医療に関わる方以外には、浸透していないようです。

講演してくださったのは、聖路加国際大学の名誉教授であり病院チャプレンでもあられる、ケビン・シーバー司祭でした。

チャプレンとは・・・
施設内にある、例えば病院や学校にある礼拝堂を「chapel」と呼び、街なかにあるものを「church」と呼ぶそうです。だから病院の中にあるchapelで礼拝を担当する牧師は「チャプレン」と呼ばれます。

では、病院チャプレンとは・・・
患者さんやご家族のスピリチュアルケアを専門とする聖職者のことをいいます。日本では「臨床宗教師」とも呼ばれています。
欧米医学界では当たり前の存在であるチャプレンですが、日本ではまだまだ知られていません。
彼らの役割は、布教や説教ではなく、患者さんやご家族のお話を傾聴し、スピリチュアルペインに取り組むことです。ここでは、相手を判断しないで受容する態度が求められます。
キリスト教圏の国々で始まったこの病院チャプレンですが、その後社会の多様化に従い、ユダヤ教、イスラム教、仏教などのチャプレンも増加していったそうです。日本でも、私が研究所時代に病院実習で行かせていただいた佼成会病院のように、ビハーラ僧がチャプレンとして入っているところもあります。

緩和ケアにおいては、人間のトータルな健康・健全性=well-beingは、スピリチュアルな側面抜きでは考えられないとされ、生きる意味や自己認識といったこのwell-beingを促進することを目指しています。

スピリチュアリティとは、我々人間が生まれながらに持つ、生きるためのエネルギー源のようなものだと私は捉えています。何ごとも起こらない日常の中では、特に意識されず無意識の世界に追いやられているこのスピリチュアリティが、大きなできごとに出くわした途端に蠢き始めるのです。「自分はなんのために生きているのか?」「自分の生きることの意味とは?」「こんなに辛いのに、どうして生きていかなければならないのか?」といった、今まで向き合ったことのないような問いかけが降り注いでくるのです。
このスピリチュアリティの蠢きにより、人生を支えるものを自分の中に探し求め、そこでたどり着いた自分らしい生き方や、死に様になにを求めるかに気づくことができるのです。

このように、死が間近に迫った患者さんにとってはとても重要な役割を担う病院チャプレンですが、その存在はいまだにあまり知られておらず、またスピリチュアルケアの重要性をご存知のかたもあまりいらっしゃらない、、、ということが、病院内でのスピリチュアルケアを難しいものにしているようです。

そこでいろんなことを考えさせられました。
司祭は、ケア師が足りないので「日本でも日本スピリチュアルケア学会が認定講座を持っているので、是非学んでもらいたい」とおっしゃっていましたが、研究所で学んだところで、聖職者でも医療関係者でもない私は、病院に入ることができないのです。きっと永遠に・・・残念ながら、やっぱりスピリチュアルケア・グリーフケアは聖職者に任せるしかないのかもしれない、、、という気持ちになってしまいました。

それでも、それでも私にできることがあるとしたら、それはいったい何なのか?
昨日出席した、黒丸先生のホリスティックコミュニケーション実践セミナーでいただいたヒントを手がかりに、今までとは少し違った視点でこれからのことを考えていきたいと思っています。

まずは、ひとりでも多くの方に「スピリチュアルケア/グリーフケア/セルフケア」を知っていただくためにできることから、あらためて!!
聖職者でないからこそできること、、、も、きっとあると信じて(*^^*)

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