実践・研究発表会

こんばんは!高尾です(^^♪

今日は春の気配が漂ってくるような温かい1日でした(*^^*)

昨日、上智大学で開催された「実践・研究発表会」で、発表の機会をいただきました。
以前「勇気を出して!!」エントリーしていた発表です。

研究所を卒業して丸3年がたちました。自分に何ができるのか?と模索し続けて出したのが、「会社を作る。そして、1企業としてグリーフケアに携わる」という答えでした。

いまだに、「グリーフケアは、無償でおこなわれるべき」という考えが根強く残っています。でも、私のところに来られるクライアントさんの中には、その無償のグリーフケアを受けて、二次被害に遭われてさらに傷ついておられる方が少なくありません。ちゃんと時間と労力をかけて勉強していない「カウンセラー、或いはファシリテーターもどき」の、そのような「なんちゃってグリーフケア」が、藁をもすがるような気持ちで訪れた方を、更に傷つけ追い詰めている現状にこころが痛みます。
その一方で、1時間2万円のグリーフケアも存在するということもクライアントさんから教えていただき、驚愕してしまいました(^.^;

研究所の「臨床コース」を卒業した同期は、年間40時間の「集中病院実習」と80時間の「通年実習」をこなし、隔週土曜日の「グループ演習」を経験しました。この120時間の実習は、研究所に所属していたからこそ受け容れてもらえたものであり、特に病院実習の1週間の重く、濃い学びは個人ではなかなか経験できるものではないと思っています。送り出される時に「ドクターやナースに叩きのめされても、ただで起き上がるな!必ず何かを掴んで立ち上がれ!!」と先生に叱咤激励された通り、みな、確実に何かを手に入れて突き進んできたように思います。たとえ泣きながらでも、ここを乗り越えたからこそ、「スピリチュアルケア師」の資格をいただけたのだと自負しています。
クリニックで「グリーフケア専門外来」を始める際に院長から出された条件も「年間100時間の実習を必ず終えること」というものでした。実習で経験をちゃんと積み、実践で実績を積む。これがきちんとできていないと、とても責任を持ってクライアントさんと対峙することはできません。というよりも、してはならないと思っています。

でも、私たちの代が東京では1期生なので、スピリチュアルケア師として社会に貢献できる人数はまだまだ少ないです。極限状態に追い込まれることも多々あった実習のような厳しい経験を重ね、内省し、専門家からのアドバイスを真摯に受け止める・・・という勉強ができていない「なんちゃってグリーフケア」が二次被害を生み出している、、、という悲しい現実を、厳しい目で見直していかなければならないと思っています。

そして、無償か有償か?はクライアントさんご自身が選ぶものであって、カウンセラーサイドは、対価をいただくに値するように、常に努力を怠らず、謙虚な姿勢で臨むことに専念するのみ!だと考えています。

仲間たちの発表は、それぞれの置かれた場で、さらに学びを深め、研究に勤しんでいる姿勢が伝わってきて、感慨深いものばかりでした。お互いに尊敬しあい、応援していけるような仲間に恵まれたことに、あらためて感謝する1日でした。

来週も朝から研究所で、臨床傾聴士の資格をいただくための倫理講習があります。こうやって、修了生にも学びの場を提供してくださる上智大学の存在は、私にとっては無くてはならないものになっています(^^)

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