こんばんは!高尾です(^^♪
金曜日にテレビ朝日の「コウノドリ」を観ました。
3度の流産を繰り返し、「不育症」かもしれないと医師から告げられた妻。彼女にいつ笑顔が戻るのだろうかと思い悩む夫。
そうだったな、私も・・・と、真っ暗なトンネルの中にいた頃を思い出しました。子供を持てずにいることの原因を知りたくて、私もいろんな検査を受けました。子宮に造影剤を注入してのレントゲン撮影は、本当に気絶する程痛かった。。。白血球の検査の時には、会計窓口で目ン玉が飛び出るほどの金額に愕然としたんだった。。。
でも1番辛かったのは、手術の時、きっと当直のその女医さんは何かを急いでいたのでしょう、麻酔が効くのも待てず、激痛の中、さっきまで私のお腹の中で生きていた小さな「いのち」を掻き出し、何の迷いもなく、私の目の前でゴミ箱に棄てたことでした。あの時のあの気持ちは、それこそ言葉にしてもしても、言い尽くすことはできません。
検査結果は「子宮奇形」。今の西洋医学では治療することはできないと告げられた私は、信頼していた東洋医学の先生を頼りました。
ドクターには奇跡だと言われましたが、その後2人の息子に恵まれました。
それでも気がつくと、ドラマを観ながら号泣しているのです。もう30年近くも昔のことなのに・・・です。
ふたつの消えてしまった「いのち」のお陰で、今目の前に居る息子達に会えたんだから、あの子達が、この2人の息子達を守ってくれるはずだから・・・と思うことしかできません。
妻の笑顔が見たくて、一生懸命ピアノの練習をする夫。いつしか、その拙いメロディーが妻のこころを溶かしていく。。。。
このドラマのテーマは、「スピリチュアリティと音楽」なのかもしれません。劇中で流れるピアノの音色に、こころ打たれた人は少なくないと思います。
言葉にできない思いを音楽に託す。私も緩和ケア病棟のサロンでピアノ演奏をさせていただいた時、電気のような熱いものが走ったのを覚えています。
「音楽という言葉」で、言葉にできない思いを伝えられる人になりたいと思います。