キャンドルの灯りを見つめながら・・・

こんばんは!高尾です(^^♪

思いの外暖かな年の瀬となっております。
お玄関周りのお掃除をするのがそれほど苦でもなかったので、とても助かりました。

昨日の鎌倉小町ヘルシンキでのグリーフカウンセリングにて、本年のグリーフケアも仕事納めとなりました。

 

先日のキャンドルワークショップで作ったてごねキャンドルを真ん中に置いて、その炎に薪をくべるかのように言葉を置いていきます。

今の思いを言葉にすることによって、たとえ涙が溢れてきたとしても、気持ちの整理ができるかもしれません。

 

チェロの曲が静かに流れる中、噛みしめるように紡がれた言葉たちは、しっかりと私のこころに刻まれました。
ここを訪ねるには、とても勇気がいったと思います。でもその先に、いつの日か一筋の光が見つけられるとしたら、その勇気には感謝しかありません。

 

今年も様々なものがたりが語られました。

たとえどのような亡くなりかたをしようとも、そのかたの人生の尊厳が奪われることなどないのです。それでも「死」は、その方の人生を真っ黒に染め上げてしまうほどの勢いで迫ってきます。だからこそ、遺された方々はその真っ黒な闇を払い除け、「いろんなことがあったけれども、いい人生だったよね。」とこころから言えるその日が来るまで、様々なものがたりを紡いでいくのだと思うのです。
そのかたが「生きた意味」を「生きたことの証」を語り継いでいくことは、遺された者たちの使命のひとつなのかもしれません。
「死」がタブーとなり、やがて誰の口からも語られなくなり「死そのものがなかったこと」にされてしまったとしたら、その方が「この世に生まれてきたこと」や「この世で一生懸命に生きたこと」までもがなかったことになってしまうのではないでしょうか。
それこそが「死のグリーフ」なのです。
どうか、「なかったこと」などにならないように、大切な方への思いを言葉にされにいらしてください。


来年も又、たくさんのものがたりが語られるであろうお部屋の大掃除を済ませて、みなさまのお越しをお待ちすることといたします。

 

本年もどうもありがとうございました(*^^*)
来年は少しの勇気を出して、ぜひ六本木/鎌倉小町までお越しください!
どうぞ、穏やかな年越しとなりますように・・・

『期間限定』終了します!

こんばんは!高尾です(^^♪

うっかりしている間に、あっという間にクリスマスが過ぎていってしまいました。
あまり寒くないので、クリスマスのイルミネーションになんとなく違和感を感じておりましたが、ここにきて少しずつ冬本来の寒さが、特に朝晩に感じられるようになってまいりました。

今年も残すところ後5日です^^;

本日六本木での業務が仕事納めとなりましたが、六本木通りから2本奥まったところにあるカウンセリングサロンは、物音ひとつせず冬の静寂さを醸し出しています。
日が暮れると、ヒルズもミッドタウンもライトアップされるようですが、遠目に見るだけで足を踏み込む勇気も元気もありません^^;
ということで、仕事納めの本日も静かな気持ちのまま帰路を急ぎ帰ってまいりました。

さて、2年前より期間限定でご提供してまいりました「セフルケアオープンハウス」ですが、いよいよその期間が終わろうとしております。
2年間のお役目を終えた逗子の山の上の一室。もっとたくさんの方にお越しいただきたいと思っておりましたが、見ず知らずの人の家でくつろげるかというと・・・やっぱりハードルが高いのは否めないですね。。。
日々の生活のあちらこちらにチラチラと見え隠れするグリーフを、ここちよい場所で手放していく=自利を満たすことのための場所。
来たる年は、もっと気軽にお越しいただくためにはどうすればよいかを熟考する1年にしたいと思っております。たくさんの専門家の方々やドクター方のお力を借りながら、グリーフケア(ロストケア)/グリーフカフェ(ロストカフェ)/セルフケアを世の中に広め知っていただくことによって、お一人でも多くの方が、苦しみ・つらさを手放し、かなしみとともに生きていくことのできる人生を歩んでいかれるためのお手伝いをさせていただきたいと思っております。

期間が終わることを告げると、慌てて友人が何人か訪ねてきてくれました。2年も住んでいると「景色のいい場所」や「いごこちのいいカフェ」「美味しいお魚屋さん」「可愛い雑貨のお店」などなど、少し案内ができるようになりました。特に私の大好きな「夕陽がこころに染みる場所」は、晴れていれば必ずお連れしています。

どんなに美しくとも、終わりはくるものです。
逗子を離れるまでの間、心残りのないようにいろんな場所を目にこころに焼けつけていきたいと思います。

カウンセリングサロン鎌倉小町は期間限定ではないので、これからも皆さまをお迎えいたします。
そして、今となっては古巣となりました六本木のお部屋も、まだまだ続けてまいります(*^^*)

はじめの第一歩を踏み出すことはとても勇気のいることではありますが、その先にある「なにか」を手に入れるためにはとても大切な一歩となります。
来年こそは、その一歩踏み出してみませんか!!

セレニテを味わう🎄

こんばんは!高尾です(^^♪

2本目のキャンドルに火が灯りました。

クリスマスイブまで、あとちょうど10日となりました🎄
クリスマス寒波などとても来そうにないほど、日中はポカポカ陽気が続きます。

そのせいか、あまり実感がわきませんが、今年もあと残すところ2週間あまりとなっています。
暖かいせいもあって、あまり気忙しくもなく、日々淡々と過ぎていくような気がしております。

 

さて、そんな年の瀬のある日の午後を『セレニテ』で満ち満ちた場所で過ごしてまいりました。
『セレニテ』とは、フランス語で「癒やし」を意味するそうです。

キャンドルの小径の向こうに見えてくるのは・・・

 

 

「葉祥明美術館」です!

 


こちらのホールで、50年来のご友人だという、ピアニストのウォン・ウィンツァンさんをゲストにお迎えし、楽しいトークと演奏が繰り広げられました。

 

クラシック曲とはまた趣の違った、魂に響く名曲の数々。私も彼の作品が大好きで、ピアノ教室のコンサートでは、私自身も、また生徒たちもその素敵な曲を演奏いたしました♪♡♪

実は今年の講演会、葉祥明先生に講師を依頼しておりました。
館長さんにご賛同いただき、先生にお話を通していただきましたが、今年の長く暑かった夏場に体調を崩され、そのような状況下でも創作活動に専念したいからと、丁寧にお断りのメッセージをいただいておりました。
とても殘念ではありましたが、学生の頃から大好きだった先生の優しい絵が、これからもたくさんの方々に届くことを願って、潔く諦めた次第です。
この日も最初のうちはあまりお元気なく、でも会場の雰囲気に元気づけられたのか、少しずついつもの快活さを取り戻されていきました。

ウォンさんと葉先生の愉快で楽しい対談を伺っていると、ウォンさんの魂に響くスピリチュアルな旋律と葉先生の描かれる絵とものがたりは、何十年という年月を経て見事にシンクロしているということに気づかされます。
そこに葉先生の弟さんも加わって、芸術の醍醐味を突きつけられた思いがいたしました。

とことんかなしんだ先には、かなしみを味わい尽くしたからこそ見えてくるものがある。しかし、そこに行き着くためには「なにかのちから」が必要で、その「なにか」として、芸術・・・絵画や音楽やものがたり・・・の存在がとても大切であるということを、葉先生が熱く語られました。「セレニテですよ、セレニテとしての芸術ですよ。」と何度も何度も。。。

最後にウォンさんの演奏と葉先生の朗読のコラボ。私には、葉先生の朗読がとてもここちよく響くのです。ちょっと熊本訛?が混ざるところが、なんともいえずほっこりほわほわとあったかいのです。おまけに大好きなウォンさんのスピリチュアルな旋律が加わり、最高のクリスマスプレゼントをいただきました🎁

私も、この目には見えない、形も色も匂いもなにもない、でも気持ちがふわ〜っと温かくなる贈り物を、カウンセリングサロンで、ここのブログで、そしていつかは街行く方がふらっと立ち寄ることのできる場所で、ずっとお届けしていきたいんだという思いを、再確認させてもらいました(*˘︶˘*).。.:*♡

 

 

 

毎日少しずつ、クリスマスを待ちわびながら😋

『日々の営みを味わう』ということ

こんばんは!高尾です(^^♪

カレンダーの最後のページをめくりました。
いよいよ今年も師走に突入です💨
なんだかついこの間まで「暑い💦暑い」と言っていたような気もするのですが・・・^^;

でも、先週末は逗子のお宅でガンガン薪ストーブを焚きました🔥とはいえ、まだまだ本格的な寒さではないらしく、あっという間にお部屋がポカポカほかほかになりました

先週末はお天気もよかったので、「意識して」行きたい場所、行ってみたかったお店にチャレンジしてみました。


葉山のとある隠れ家カフェ。
グーグル先生に聞きながら、、、にもかかわらず、1度通り過ぎてしまうほどの隠れた場所(^_^;)

テラスに眩いほどの光が差し込む中いただいたのが、「パンプディング」
子どもの頃、食の細い私に母が作ってくれた懐かしいお味。
当時よりもっとお洒落ですけど😅

 


こちらは、あまり訪ねたことのない由比ヶ浜。
逗子から歩くにはちょっと遠くて^^;

人気のカレーのお店。
お天気がいいので、テラス席(歩道?)で!


こちらは、2022年に熊澤酒造によって旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所(1936年建造)が、建物の外観を維持したまま素敵に変身したイタリアンのお店!

 

長谷の大仏さまからほど近く、大勢の人で賑わっています。

 

 


そしてこちらは極楽寺駅からすぐの「アナン邸」の別宅離れ。
昭和(もっと古い??)レトロな建物には、スパイスのいい香りが立ち込めています。

お玄関では、差し込む光に神々しく輝くこんなものがお出迎え。

 

 

トゲトゲしてるけど、なんだか可愛らしい♡

 

チャイ教室最終日は、オリジナルチャイのお披露目です。たくさんのスパイスの中から、今日の自分の気分にピッタリのものを選びます。
私はこれ!
ラベンダーのやさしい香りとカルダモン、クローブ、アップル、スターアニス、オールスパイス等など。

 


今まで教えてもらった淹れ方で、オリジナルのチャイを作ります。
部屋中に、スパイスやらミルクやらほうじ茶やらの香りが満ちてきました。

 

一杯一杯、こころのこもったチャイができあがります。香りも色もそしてお味も、それぞれが全く異なり、目指すものが感じられます。

 

それは、「和菓子に合うチャイ」だったり、「お庭で摘んだホーリーバジルのチャイ」だったり、「冬に飲みたいシナモンチャイ」だったり。。。
いろいろ悩むよりも、いろんなスパイスを組み合わせてお鍋でグツグツ煮立てているうちに、目指すものを遥かに超えてきたりもするのです☕
家で考えてきたものも大事だけど、今この場所で欲している何かを作ることも大切。「今ここ」の気持ちを表現することは、なによりも自分を豊かにしてくれるのですから✨

最後に、先生がひよこ豆とギーで作るインドのおやつ「ラドゥー」を、たっぷりの時間をかけて作ってくださいました。
きなこっぽい味のあま〜〜いおやつとレモングラスやホーリーバジル、ジンジャー、カルダモン、ブラックペッパーとちょっとパンチのきいたチャイがピッタリでした(๑´ڡ`๑)

 

3回連続のお教室もこれで終了。1回目はまだまだ暑さが続いていて、終わる時間もまだ明るかったのに、3回目はダウンを着こむほどの寒さで、始まってすぐに陽が翳り始め、終わる頃にはすでに真っ暗でした。

先生は、様々な仕事や場所、関わりなどを一旦全て終わらせ、年明けからは期限なしのお休みに入られるそうです。そういうこともきっと人生には必要なのだろうな、、、とその英断に拍手を送り、しばしのお別れといたしました。

 

精神科医の星野先生は、「自分のために料理を作るというのは、自分をいたわる視点を持つこと」と説明されています。とはいえ「意識的に自分のために何かをするのは結構難しい。」とも。なぜなら、世のため人のために何かをする方が「格好がつく」し、もうちょっと頑張れるはずだと自分にむち打つ方が「美学として受け入れやすい」からだそうです。
だからこそ慌ただしい毎日で、流してしまいがちな日々の営みを、たまには意識することが大切だということです。
星野先生はそれを「味わう」と表現され、「味わうっていうのは、結果よりプロセスを大事にすること。現代社会で生活していたら、すべてを味わうのは無理だと思いますが、空虚な気持ちになったり焦りが出たりした時は、今にとどまって、その時々に思いをはせることが大事だと思うんです。」と話されます。
(11/26 毎日新聞)

それぞれの人には、それぞれの「ものがたり」があるから、「こうでなくてはならない」ということはありません。
何人かで料理を作ったり、チャイを淹れたり、キャンドルを作ったり、絵本の朗読を聞いたりする中で、「今ここ」の時間の流れを感じられたり、今の気持ちとゆっくり向き合ったり・・・そういうプロセスを楽しむことができれば、自然と自分を労る時間へと変容していくのではないかと私も考えます。

「山歩きしない?」と誘われても、私はきっと行かないでしょう(ごめんなさい🙏)。ひとそれぞれ、「今ここ」の時間を楽しむ場所は違っていいのです。

素敵な景色
美味しいごはんやおやつ
いい香りのお茶
耳にここちよい音楽
素晴らしい絵画
山歩きに海のスポーツ
時間を忘れ無我夢中になれる創作活動
静かに読書の世界に没頭
そして、友人たちとのおしゃべり

なんでもいいのです。
でも、人それぞれ違うし、日によっても異なるから、いろんな「楽しい」が詰まった場所があるのも、またいいですよね。
そんな場所をどこかの街角に作りたくて、10年ほど前に研究所の門をくぐったことを思い出しています。1番に叶えたい私の夢でもあります(*˘︶˘*).。.:*♡
叶う叶わないにかかわらず、夢を持つことも又、今を「なんとなくではなく」生きることにつながるのかもしれません。

さて、お待ちかねの待降節に入りました✞
ということで、シュトレンを焼きました!
クリスマスを待ちながら、少しずつ少しずつ切り分けながらいただくことにします😋