あらためて・・・

こんばんは!高尾です(^^♪

ここのところ、妙に暖かい日が続きます。
凍えるような寒さは苦手だけれど、でも、あのキ〜ンと身の引き締まるような冷たい空気感、嫌いじゃないです。

夜、なにげなくつけていたドラマから「グリーフケア」というセリフが耳に飛び込んできました。ドラマの中で、あまりにも普通に「グリーフケア」という言葉が語られたのを聞くのは、初めてのことかもしれません。セリフは続きます。

*かなしみを肯定する
*かなしみを表現する
*儀式をおこなう

かなしみをなくすことはできないけれども、家族と或いは親しい友人となら、共にかなしみを語り合って、そのかなしみを分かち合うことはできるのです。

あらためて・・・「そうそう、そうだよね」と、グリーフケアの基本を学びなおしたような気持ちになりました。
グリーフの症状とうつの症状は初期の段階ではとてもよく似ています。特に男性は、かなしみを肯定し、表現することが苦手です。それは昔から「男は人前で涙を見せるな」とか「男は強くなくてはならない」などと、誰が言ったかは知りませんが、長きに渡って言われ続けてきたからかもしれません。大事な方を亡くしても「何事もなかったかのように振る舞う自分」を演じ続けていくうちに、グリーフを飛び越えて、うつになってしまうこともあるのではないでしょうか。。。

だからこそ、、、
*かなしいのは「当たり前」だということを知っておくこと
*涙が出るのも、前向きになれないのも、なんにも考えられないのも、ご飯が美味しくないのも、「自然なこと」だということを知っておくこと
*泣くことは、決して恥ずかしいことなどではなく、とても尊いことだということを知っておくこと
*死者を見送る儀式は、死者のためだけではなく、遺されたものにとっても、とても意味のあるものだということを知っておくこと
が、とても大切になってくるのです。

これらの智慧を携えているだけでも、人は深いかなしみの淵から立ち上がる勇気を持つことができるのです。
何十人もの方がBe-ingに来られ、グリーフに陥っているご自分を肯定し、ご自身で受け容れるところから、グリーフワークを始められています。かなしみで涙が止まらない日もあります。苦しみや寂しさでもがく日もあります。でも、これが今のありのままの自分の姿であること、そして、こんなにも切なくて狂おしいほどに、その亡くした方を愛していたことに気がつくのです。いずれ、「悲しみ」が「愛しみ」へと姿を変えた時、その人に出会えたこと、共に過ごせた時間に、こころから「ありがとう(*˘︶˘*).。.:*♡」と言えるのかもしれません。

そこに辿り着けるまで、一緒に伴走させていただきたいと思っております(*^^*)

 美味しいお茶とともに。。。

 

新しい場所で・・・

こんばんは!高尾です(^^♪

今年の冬は妙に暖かいですね。耳が痛くなるほど空気が冷たい日が、数えるほどしかないように思います。
ありがたいことではありますが、でも、ちょっと不気味な感じでもあります。

新しい場所に移ってから、何人ものクライアントさんにお越しいただいております。駅から迷うほどの距離もないせいか、皆さんどなたも迷子にならず、無事にお越しいただくことができました。

上原よりは少し広く、そして明るく、クリニックよりはかなり広く、そして寛いでいただける空間になったと思っています(^^)
そのせいか、今までよりも、よりリラックスしてお話ししていただけるように感じています。

拾いきれないほどのたくさんの思いを抱えて来られ、話しても話しても、気持ちが堂々巡りするばかりでまとまらず、さらに頭が混乱してしまうことはあると思います。自分がどうなりたいのか、何をやりたいのか、、、それがわからなくなってしまった時、「ならば、1番手放したくないものは何か?」と、違う角度から見つめ直してみるといいのではないでしょうか。そこから、「では、それを手放さないために、今自分にできることは何か?しなければならないこととは?」と考えていくと、手放すべきものとそうでないものが、意外とスッキリ見えてくるかもしれません。どんな些細なことでも構わないから、小さな小さな成功体験を積み重ねていくことが、その手放したくない大切なものを手に入れるための、最善の道なのかもしれません。

そして、自分の生活(身体とこころ)を整えることが、実は始めの第一歩なのです。30分早く起きるためには、30分早く寝る。そのためには何時にお風呂に入って、でもって、そのためには夕食は何時で・・・と、ひとつの目標を達成するためには、いくつもの行動が芋づる式にひっついてくるのです。1番手前のものから、焦らずにひとつずつひとつずつ実行していくと、いつかは最終目標を達成できる日がくるのです。いきなり早く起きるぞ!ではなく、まずは晩御飯を早く食べるところから、しかも5分ずつくらいの目標でとりかかるといいと思います。

そして、身体が整ってきたら、今度はこころの方に目をむけてあげましょう。
5分でも10分でも構わないので、自分のためだけの時間を作ってあげると、気持ちが和らぎます。それもまた、たいそうなものでなくても構わないので、身近なところから、手軽に始められるものがいいと思います。
私は今、『紅茶』にハマっています。今までなにげなく淹れていた紅茶も、ちゃんとやり方を教えてもらい、丁寧に一手間かけてあげると、びっくりするくらい美味しくなります(*^^*)
毎回お紅茶をお出ししていますが、気のせいか、最近「美味しい」と言っていただけるようになったような気がしています(*˘︶˘*).。.:*♡

心身ともに整ったら、そこからがいよいよグリーフケアの始まりです(^^)/

新体制からの新体制(^^)/

こんばんは!高尾です(^^♪

先日お知らせいたしましたように、昨年半ば頃からなかなか安定しなかったカウンセリング体制が、ようやく整いました!

新体制からの新体制。カウンセリングとカウンセリングの間に少し余裕を持たせ、次の方の来室を気にせずに、ゆっくりゆったりとお話していただけるようにいたしました。
芝虎ノ門のお部屋には、少しずつ「絵本の花束」でご紹介してきた絵本やグリーフに関する書籍を運び込みますので、手に取ってみて気になるものがあれば、次回来られるまで、ゆっくりとお読みになってください(^^)

金曜日:13:00〜 15:00〜 17:00〜 19:00〜

土曜日:11:00〜 13:00〜 15:00〜 17:00〜

金曜日は、お仕事帰りにもいらしていただけるように、20時まで開けております。土曜日は、お出かけのついでに気軽にいらしていただけるように、お昼前から夕方まで開けております。
なお、土曜日の17:00〜は、再来の方のみとさせていただきます。
土曜日は、学会等で時々お休みをいただくことがありますので、WEB予約の画面でご確認ください。

3月28日の玉置妙憂先生の特別講演会ですが、本日現在、残席が28席となっております。
4月末〜5月中旬ごろには、恒例となりました「キャンドル・ワークショップ」の開催を予定しております。次回はどんな素敵なキャンドルで、セルフケアタイムを過ごしていただけるでしょうか・・・今から楽しみです✨お一人でも多くの方に、体験していただきたいと思っております(^^)

  

どうぞ、お楽しみに(^^)/

25年

こんばんは!高尾です(^^♪

阪神淡路大震災から25年がたちました。
昨日、毎日新聞に掲載されている記事を読み、涙が込み上げてきました。その女性は不妊治療の末、ようやく授かった双子のお子さんを連れて、お正月にご実家に帰省した際に被災されました。双子のうちのお一人が倒れた箪笥の下敷きになり、亡くなったそうです。
私もちょうどその年、長男と、まだお腹の中にいた次男と共に、宝塚の実家に帰りました。たまたま妊婦健診があったので、震災の2〜3日前にこちらに戻ってきました。ちょうど私と長男が寝ていた場所に、箪笥が2つに割れて吹っ飛んできたと後から聞かされました。母に、あのままあそこで寝ていたら、間違いなくいのちを落としていたよ、と言われた時、体調を崩し、こちらに帰るのを数日先延ばしにしようと思っていたことを思い出しました。

偶然が重なって落とすいのちもあれば、偶然が重なって生かされるいのちもあります。後から思えば、背筋が凍るようなこともあるでしょう。でも、毎日毎日、その時その時に、今こっちに行けば上から何かが落ちてくるかもしれない、とか逆方向に行けば車が突っ込んでくるかもしれない、とか、、、思いながら生活をしているわけではありません。それでも、その瞬間瞬間に様々なことを選択しながら、死の可能性をくぐり抜けながら、無事に生き長らえているのです。

だからこそ、当たり前の、さりげない日々が続くということは、本当は奇跡の連続で、決して当たり前ではなく、すごく幸せなことなのだと思うのです。

グリーフケアに来られる方々は、その当たり前の、さりげない日々の幸せが突然奪われ、その瞬間までとは全く違う世界に投げ出されます。孤独で寂しくて、涙にくれていた真っ暗な日々が、何度も何度もBe-ingで、繰り返し繰り返し物語ることによって、少しずつちょっとずつ色づいてきていることに気づかされます。そういえば、あれもできるようになったな、これもやれそうな気がしてきたな。そんな、「そういえば、、、」レベルのゆっくりペースで、しかもガッツリ意識もせずに。行ったり来たりしながら、それでも確実に。。。それは、その失ってしまったささやかな幸せな日々に「ありがとう」という感謝の気持ちを抱くところから始まるのではないかと思うのです。
側にいる私までもが嬉しくなるような、そんな瞬間は必ずやってくる、と信じながら、今週もクライアントさんと柔らかな気持ちでお話をさせていただきました。

本当にいろんなことが身の回りでは起こります。ようやく新しいお部屋が片付き始め、せっかく新体制になって、「気持ちも新たに頑張るぞ〜」気分だったのに、状況が急変してしまいました(T_T) 場所は新しくなりましたが、スケジュールなどの新体制を旧体制に戻す作業を続けていきます💦

そんなこんなで、「修士論文中間報告」という、とっても面倒な形式の提出物を出すのをすっかり忘れていました(^_^;) 慌てない、慌てない、と言い聞かせながら、この1年の研究経過を振り返りました。目に見えるような成果はないけれども、目には見えない大切ななにかを、確実に自分の中に落とし込めていることを感じます。「大切なものは隠れて見えない」研究って、見えた!と思っても、すぐにどこかに隠れてしまう何かを、探し求め、探し続けることなのかもしれません。
簡単には手に入りそうにないので、まだまだもがき悩む日が続きそうです(T_T)

 

 

12月14日の発表会でいただいた薔薇が、1ヶ月経った今も健気に咲いています。元気をもらえます(^^)

 

 

泣いて笑って・・・いろんなドマが生まれる場所になりそうです。

 

平日の夜の・・・

こんばんは!高尾です(^^♪

昨日、今日と少し暖かかったでしょうか・・・

昨日の授業で、平日の夜の仕事帰りの授業が終わりました。


ついに、古事記の上巻を最後まで読み解きました。
たった一人の授業という、とても贅沢な時間でした。
アマツヒコヒコナギサタケウガヤフキアヘズ(天つ日高日子波限建鵜葦草葦不合の命)と、その叔母タマヨリヒメとの間に生まれたのが、イツセ/イナ匕/ミケヌ/ワカミケヌ(カムヤマトイバレビコ)の4人。長男のイツセと末息子のワカミケヌが九州から東の大和に向かいました。(神武東征)これは、日向とは太陽に向かうという意味で、太陽は神様=神と向き合うのは失礼に当たる、、、ということで、日向に背を向けるために東に向かったと言われています。途中イツセが戦で亡くなり、ワカミケヌ(神武天皇)が大和に国を建てたところで終わっています。
これが、BC.660年2月11日のできごとで、この日は今もなお「建国記念日」として祝われています。
ここまでが神様の物語。中巻からは、いよいよ天皇(人間)の時代へと突入します。

と、、、紀元前660年から今の時代まで、神武天皇から天皇家は途絶えることなく繋がっています。気が遠くなりそうなくらいの昔からです。
私は・・・と言えば、途中、伊弉諾神宮を訪ねる旅をしてみたり、、、と、壮大なロマン❤を感じる半年間でした。

クリニックの仕事が終わってから、こんな東京タワーを眺めながら、ダッシュ💨で教室に向かった日々。。。

授業が終わって校門を出ると、目の前にはヒルズが。
まだまだ、こんなにも多くの人が働いていることに驚きながら、六本木の長い1日が終わるのでした。


明日は、修士2年最後の授業です。
そして、芝虎ノ門に初めてクライアントさんをお迎えいたします。
まだまだ家具も揃わず、カーテンも半分だけ・・・で申し訳ないのですが、新鮮な気持ちで、お迎えしたいと思います(^^)/

新年が明けました!

こんばんは!高尾です(^^♪

新年、明けましておめでとうございます。
本年も又、Be-ingがお一人でも多くの方にとって安心・安全な場所となりますよう願いながら、みなさまのご来室をこころよりお待ちしております(*^^*)

さて、今年も新しい年を家族とともに静かに迎えることができました。長男夫婦も訪ねてきてくれ、久しぶりに手料理を振る舞い、家族団らんのひとときを過ごすことができ、いい1年の始まりとなりました。

そして、今年も年初から思いっきり羽を伸ばしにこちらまで・・・

例年よりも、積雪が少ないような。。。

こんな幻想的な光景がお部屋から……
眼下には芦ノ湖が一望できます。遊覧船がのんびりと進むのをただボ〜っと眺めていると、時間がそこだけゆっくりと流れているようで、気持ちが安らいでいくのを感じました。

そして、今回初めて「ラリック美術館」を訪ねてみました。

森の中に静かに佇んでいます。



19世紀後半から20世紀前半にかけて、アール・ヌーヴォー様式の金細工師・宝飾デザイナーとして活躍した、ルネ・ラリックの美術館です。
香水瓶やランプなど、作品にガラスを用い、後にガラス工場の経営者に転進したそうです。トンボや蜂、蝶や蝉など、私が少々苦手とする昆虫類をかたどった作品が多く、少々・・・でしたが、それさえも美しいと感じさせるような素晴らしい作品の数々でした。

ポーラ美術館やガラスの森美術館などが有名ですが、その近辺にこんな素敵な美術館があるなんて、新たな発見でした👀

昨年後半、私自身様々な苦境を体験し、「自分を大切にすること」「自分を労ること」の大切さを、身を以て痛感しました。その思いが玉置妙憂先生の特別講演のテーマへと繋がり、「自分を整える」ことの大切さをお話ししていただく運びとなりました。自分自身が心身共に健康であり、普段からセルフケアを怠らず、自分を大切にする日々を送っていれば、なにか大きな出来事に遭遇してしまった時に、自分自身を大きく見失うことなく、その出来事にきちんと向き合うことができるかもしれないのです。運命を変えることはできないかもしれませんが、それと向き合うべき自分自身を変えていくことはできるかもしれないのです。
そのヒントを玉置先生からいただくことのできる機会を、一人でも多くの方々と分かち合うことができたら、、、と願っています。

みなさまにとって、本年が実り多い1年となりますよう、こころよりお祈り申し上げます。