グリーフとは・・・

こんばんは!高尾です(^^♪


後何回、元気でこの日を迎えられるだろうか・・・
と思いながら迎えたこの日です🎂

親になってみると、誕生日って、あんな大変な思いをして産んでくれた「お母さん」に、こころから感謝する日なんじゃないのかな、、、と思います。

 

グリーフは、どうしても「大切な人を喪ったことによる悲嘆」と思われがちです。でも、それだけではありません。大切な方とのお別れは、とても辛いものです。しかし、我々は皆、日々様々な喪失と向き合いながら生きています。そこには、目には見えないもの・・・愛情や信頼、或いは尊厳やプライド、というものも含まれます。見えない何かを喪ったとしても、周りの人は何も気づいてくれないかもしれません。ひょっとしたら、自分でさえも気づけていないかもしれません。或いは、気づいていながらも「こんなことで・・・」という戸惑いを感じているかもしれません。でも、どんなに些細なことだと思っていても、それが次第にこころを蝕んでいくかもしれないのです。

だからこそ、なにか心身に違和感を感じられた時には、どうぞ「グリーフ・カフェ」で、その思いをお話しください。グリーフ・ケアとは、ご自分にとって大切な何かを喪った方の、こころの手当てをさせていただく場所なのです。

先日亡くなったアルフォンス・デーケン神父が、ドイツのことわざとして引用している「共に喜ぶのは二倍の喜び、共に苦しむのは半分の苦しみ」という言葉通リ、誰かに物語ることによって、その苦しみが何分の1かになることはあるのです。その誰かのひとりになれることを、そして、ひとりでも多くの方が、グリーフの苦しみから救われることを祈っております。

さよなら ドビュッシー♫

こんばんは!高尾です(^^♪

日に日に日差しが弱まってきました。涼しくて気持ちがいいですね。

音楽雑誌に紹介されていた本を読んでみました。

久しぶりに読みだしたら止まらない!止められない!!
そして、終盤では「えっ、嘘でしょ(*_*)」と思わず声が出てしまいました。こんなこと、初めてかもしれません。
そしてなんと言っても、ピアノ弾きにはたまりません♫

一応ミステリーなので、ネタバレになるようなことは書けませんが、こころに響くような一節がいくつかありました。「周囲の思惑や勘違いで本来の自分とは異なる何者かにされるのは悲劇だ。」「生者よりも生きている死者。死者よりも死んでいる生者。その二つを分け隔てているのは一体、何なのだろうか。」「人を殺すのに刃物はいらない。生きがいを奪えばいいだけだ。(ちょっとあやふや^^;)」などなど・・・
主人公の少女はドビュッシーに魅せられて、コンクールの曲に「月の光」と「アラベスク」を選びました。どちらも、いかにドビュッシーが奏でたかった情景を表現することができるかという、音の質が問われる難曲です。息をするのを忘れてしまうくらい繊細な曲です。
ドビュッシーに纏わるコンクールと謎の事件が絡み合って、時間を忘れてしまうような一冊でした。秋の夜長にいかがでしょうか?

ふと、「本来の自分」とは一体なんなのかな、、、と考えさせられました。本当に好きなこと、やりたいこと、そして、自分が1番幸せだなぁ〜と思える瞬間ってどんな時なのだろうか、と。勿論、本来の自分だけで生きていくことは難しいかもしれないけれども、そんな自分に戻ることのできる時間は、きっと生きていく上でとても必要で、かけがえのない大切な時間になるのだと思います。

久しぶりにケーキを焼いてみました。
手を動かして、少しずつ形にしていくこと。そして焼き上がりのなんともいえない幸せな香り(*˘︶˘*).。.:*♡

それだけでも、救われることってありますよね。。。

 

7月に作ったお線香。 
これもまた、いい香りです(*^^*)

そして、リモート勤務中の私の横で、目を開けたまま爆睡しているコタロー🐶

何ものにも代えがたい癒やしです(^^)

ようやく・・・

こんばんは!高尾です(^^♪

9月は雨が多いですね。でも、雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、秋が近づいてきているように思います。

思い返せば、グリーフケア研究所にいる時も、大学院に入学してからも、常に何かに追い立てられているような、そんな忙しさを感じる日々でした。いつも、研究所を出たら、修論を書き終えたら・・・と思いながら、たくさんのことを後回しにして、目の前のことを必死でひとつずつこなしてきたように思います。

そのような日々もようやく終わりに近づいてきて、少しずつ以前の平穏な日常へと戻りつつあります。
今まで手にとって読んでいた本はこんな感じでした。
  
生きていく上でとても大切な著書ばかりですが、読んでいて楽しい気持ちになれる本ではないかもしれません。う〜〜〜〜ん・・・と唸りながら読み進めていく感じです。しかも、修論を書く上では必要不可欠な本ばかりで、何度も何度も繰り返して読まなければなりませんでした。
そして、修論が終わったら読もう!と思っているのがこの棚に並んでいます。

読書の秋です📕
論文から開放されて、読みたい本を読みたいだけ、楽しみたいと思います(*^^*)

 

コロナのせいでしょうか。グリーフ・カフェ 芝虎ノ門に来られる方からも、「ちょっと、うつっぽくって」という声が多く聞かれるようになりました。
望む望まないにかかわらず、一人の時間が増えた方もいらっしゃいます。家族がいたとしても、自粛生活が続く中、いるがゆえの苛立ちを感じておられる方もおられます。これはもう、一人だから、家族がいるから、という問題ではなさそうです。
このような場合、まずは、早期の問題認識と、適切な援助希求が大切な鍵となります。問題認識とは、なんだか少しいつもと違う感じがするな、ということに早く気がつくということ。援助希求とは、悩みを抱えていることは決して恥ずかしいことではないので、一人で抱え込まずに信頼できる人に助けを求めるということ。話をするだけでも、抱えている荷物を少しだけ下ろすことはできます。
どうか一人で思い悩まないで、苦しい思いをお話しにいらしてください。
美味しいお茶を入れて、素敵なキャンドルに火を灯して、お待ちしております。

死の哲学

こんばんは!高尾です(^^♪

ご無沙汰してました(._.)
修論を今月中に完成させようと、躍起になっておりました^^;

時々、芝虎ノ門のカウンセリングルームに泊まり込んで、ラストスパートかけてました💨

頑張った甲斐あって、主査の先生からオッケーをいただきました!!

今週末ゼミで発表することになっているのですが、勿論、オンラインです💦
仕事でzoomは時々使っていますが、自分が発表するのは初めて・・・
なんとなく、いや〜〜〜な予感がしています(-_-;)

先日、アルフォンス・デーケン神父様が亡くなられました。

大学生の時、初めて「死生学」という学問を知りました。二十歳そこそこの女子大生に理解できることは少なかったかもしれないけれども、それでも、授業で語られる言葉は毎回こころに響き、何かしらがこころに残りました。

 

数年前、デーケン神父様が地元の病院に講演に来てくださった際に、この本にサインをいただき、とても大きくて温かい手で握手をしてくださいました。

 

どんな時にも、ユーモアと笑いを忘れずに!
いつも、神父様が仰っていた言葉です。

ユーモアとは「にもかかわらず」笑うことである。(ドイツのことわざ)

 

ユーモアと笑いの効用とは・・・
1.ストレス解消への援助
2.怒りや敵意の緩和
3.人間的な成長を促す刺激
4.笑顔は無言のコミュニケーション


周りの人たちと距離をおきながらの生活の中では、なかなか思いっきり笑うこともユーモアを飛ばすこともできないかもしれません。それでも、・・・にもかかわらず笑うことが、人間にはとても大切なことなのかもしれませんね\(^o^)/

デーケン神父様は、病院ボランティアをしていた大学生の時に、ある患者さんの臨終に付き添うよう医師から頼まれ、その初対面の末期ガンの患者さんの死をひとりで看取ったそうです。その時、何もしてあげられない自分の非力さに打ちのめされた彼は、必死に考えを巡らせて、モーツァルトの「レクイエム」のレコードをかけたそうです。これは、モーツァルトが死の間際に作曲した曲で、この曲ほど、死を前にした悲しみや苦しみと同時に、永遠の生命への希望が生き生きと表現されているものはないと思ったからだそうです。レクイエムが静かに流れる病室で、患者さんが亡くなるまでの3時間、彼らは静かに神に祈ったそうです。
この3時間が、神父様にとっては人生でもっとも長い3時間となり、この経験がきっかけで、「死生学」をご自分のライフワークにしようと決意されたそうです。

デーケン神父様ご自身は、「最後の時は、神に感謝の祈りを捧げて、マーラーの第2交響曲『復活』を聴きながら、天国に行きたいと願っています。」と著書の中で書かれていました。(「心を癒す言葉の花束」)
最期の時まできっと、ユーモアと笑顔を忘れずに、大好きな曲を聴きながら、旅立たれたことでしょう。。。

デーケン神父様の講演を聴いて、私はグリーフケア研究所で学びたいという気持ちが固まりました。入所後の毎週水曜日、夜の9時半頃に授業が終わって帰る時、毎回のように、駅から大学に戻られる神父様と、ちょうどイグナチオ教会の前ですれ違いました。大学時代からずっと、いつも温かい眼差しで見守っていただいていたように思います。
こころより、ご冥福をお祈りいたします✞

暑さ寒さも彼岸まで、、、というように、すっかり朝晩は秋めいてまいりました。どんなに過酷な暑さにさらされていても、ちゃんと新しいいのちが芽吹こうとしています🌹