身の丈に合った生活を楽しむということ

こんばんは!高尾です(^^♪

やっと秋の気配が・・・などとようやくホッとしたのも束の間、なんでしょうか、この暑さは💦💦(-_-;)
昨日から逗子に来ていますが、この暑さではとても散歩など無理、、、と家に籠もって読書三昧しております📕

先日来、大好きな原田マハさんの作品を読んでいますが、いつものごとく引き込まれてしまい、時間が経つのを忘れてしまいます。「読み始めたら止まらない」とカバーに書いてあった通りです^^;

こちらの作品は、19世紀後半のパリの美術界を描いたものがたり。

日本人画商とゴッホ、そしてその弟で兄を献身的に支えた画商テオとの胸が熱くなるような奇跡の出会いと別れ。
生前、美術界で全く評価されず、孤独感とひたすら戦い続けたゴッホの悲劇。読み進めていくうちに、あまりの切なさに自然と涙が溢れてきてしまいます。

それでも、なぜか読み終わると清々しい気持ちになれるのは、マハさんの魔法でしょうか。(幻冬舎2020年4月10日発行)
秋の夜長(に、もうすぐなるはずです)にいかがでしょうか。。。


さて、3ヶ月にも及ぶ猛暑のおかげで、かなり運動不足になってしまいました。そう思っていたからなのか、医師の考案した体操のような筋トレのようなサイトが目に止まりました👀
本気で体調を整えていきたいと思い、「個別相談」なるものをお願いしてみました。備考欄に現在の体調などを必ず記載してください、とあったので、現在抱えている問題をいくつか記載して、どのようなアドバイスがいただけるのだろうかと、ワクワクしながら約束の時間を待ちました。
が・・・結局はその医師の弟子と名乗る女性との面談で、アドバイスなどではなくただの営業でした😞 「個別相談」ではなく「個別勧誘」なだけでした。
『30分/週の4ヶ月間のzoomによるトレーニングで、私自身は39万で受講しましたが、今は20万円引きの19万です!24回払いもできて、なんと月8千円です✨これなら払えそうですか?』と畳み込むように捲し立てられました。(よくある手法ではありますが・・・)
えっ!?内容の説明はほぼ全く無く、いきなりですか(・・;) 年金生活の方もおられますよ!と言われても、何が起こるかわからない老後生活の中で、4ヶ月で終わるものに対して、毎月1万円近くを2年近くも続けて支払っていく勇気も自信もなく・・・返答を渋っていると、毎朝短時間でできるトレーニングをLINEでお送りするし、動画を録画したものでよければ〇〇円になりますけど、どうされますか〜〜健康な身体を手に入れられるわけですから、医療費がかからなくなるので返ってお得ですよ〜〜〜とあの手この手の必死の形相( •̀ㅁ•́;)

いやいや、私個人の気持ちとしては、ドクターにはご自分の医師としての職務を全うしてもらいたいし、なによりも30分2万5千円という金銭感覚がよくわからない(・・;  今なら半額、、、にしても、、、です。
もちろん、いつも申し上げているように対価は支払うべきものだという考え方に変わりはありません。が、ものには常識というか良識というか限度というものがあるんじゃないですか??と呆れるやら、それを通り越して可笑しいやら・・・
なんとなく、言わされているご本人にも戸惑いが隠せない様子もうかがえ、丁寧にお断りした際には、「このような意にそぐわない内容にも関わらず、最後まで聞いていただきありがとうございました。そうでない方もおられますので。。」と言われ、この金額での勧誘のご苦労が伝わってきました。

一部の金銭的にかなり余裕がある方にしか提供されない健康情報。しかも、支払ったからといって絶対に病気にならないという保証があるわけでもなく。そこに支払う対価がこの金額って、なんだかこの医師の意図がよくわからず、モヤモヤしたままzoomから退室し、いまだにモヤモヤが晴れずにいます。

自分の身の丈にあった生活をする。
そこでは、今回のように手に入れられないものもあると思います。でも、身の程知らずの無理をして無茶をして手に入れたものって、それが果たして幸せにつながるのでしょうか。
先日テレビで観た、10貫5万円のお寿司屋さん。ひと口5千円のお寿司🍣、食べてみた〜い(๑´ڡ`๑)とは思うけれども、でも本当に美味しいって思えるかな。。。
身の丈に合わないからって、それって決して恥ずかしいことでも残念なことでもなく、「自分の今」をちゃんと受け止め、受け容れていくことなのではないかと思います。
身の丈に合った生活を楽しむということ。
手を伸ばしたとて届かないものは潔くあきらめて、手の届く範囲内でコツコツと情報を集めてみるのもまた楽し👍
ちょっと背伸びをする、ことを夢見て目指して頑張るくらいがちょうどいいのかもしれません。

にしても、断る勇気って、この歳になってようやく持てるようになったと感じています。あの手この手で迫ってくる様々な誘惑を潔く断ち切る勇気を持つためには、身の丈に合ったブレない金銭感覚を持ち続けることが大事だということを思い知ることのできた、驚きの出来事でした。

 

神の国 そして変わらぬ笑顔🌴

こんにちは!高尾です(^^♪

このまま季節が移ろうことはないかもしれない、、、と思ってしまうほどの特別に暑い夏がようやく終わろうとしています。
朝晩にはここちよい風が吹き、日中もまだ暑いとはいえ湿度の変化が感じられます。
秋が確かに、もうすぐそこまでやってきているようです🍁

 

さて、先日遅い夏休みを取り、4年ぶりに神の国バリ島に行ってまいりました。

バリの人々の9割が信仰するバリ・ヒンドゥー。
その特徴は「教義ではなく慣習を重んじる」ことだと言われています。参拝の際には沐浴をすませてから正装し、神に祈る際には必ずお供え物を用意します。
また、バリ・ヒンドゥーには沢山の神が存在するため、信仰の対象は神像だったり店先の道路だったりと数多く存在し、毎日欠かさず店先や家の前にはお供えものが捧げられます。あちらこちらで、お香の匂いが立ち込めます。

(参照:芸術教養学科WEB卒業研究展 谷口 篤士氏『世界最大のイスラム教徒数を有するインドネシアで今も息づくバリ・ヒンドゥー』http://g.kyoto-art.ac.jp/reports/1053/

私の今年の1番の目標は、バリ島に元気に旅立ち、心ゆくまで楽しみ、そして無事に帰国することでした。
健康な時にはなんてこともないことが、あちこち不調をきたし、常に痛みや不安とともに過ごしている身にとっては切実な課題でした。いつもなら後回しにしがちな面倒な通院にも時間を費やし、痛みは消えなくとも、ひとつずつ不安を消していくことを目指しました。
出国日が近づくにつれ胃がキリキリするほどの緊張感でしたが、「〇〇が起きた時のために」と、処方されているお薬を御守りのように大量に詰め込み、無事に帰国することができました(*^^*)

コロナ禍で行くことができない間に、「チャングー」という新しい観光スポットができたらしく、まだ観光地として完備されていない道をひたすら歩いてみました。
ガイドブックに「歩くのはとても危険」と書かれていただけあって、ほんの20cmほどしかない歩道を、ものすごいスピードで追い越していく車やバイクを避けながら、命がけで歩きました。これほどいのちの危険に怯えながら田舎道を歩いたことは未だかつてないくらい、怖い思いを味わいました(・・;)

命からがら2万歩近く歩いた後に辿り着いた郊外のカフェ。

そこからの眺めはのどかで、通り過ぎる風は涼やかで、あまり開発されないといいのに・・・とも感じてしまいました。

 

バリ島には鉄道やバスが走っていないため、ここチャングーに限らずどこもかしこも車とバイクで大渋滞です。しかも、恐ろしいことにほとんど信号がありません。でもなぜか大きな事故も起こらず、謎のクラクションを鳴り響かせながら、とりあえず流れているのです。
どうやら、バリの人々は「苛つく」ということがないようです。「どうぞお先に」が当たり前で、お互いに譲り合いながら信号のない交差点を直進したり曲がったりしていることに気付かされます。日本では考えられない光景を目の当たりにしながら、日本の都会人はどうしていつもいつも我先にと先を急ぎ、周りの人への心遣いができないのだろうか・・・と。。。(今朝もお客様同士のトラブルがあり、、、と電車が遅れました。)

だからでしょうか。
バリの人々の笑顔は本当に素敵です✨✨こころからもてなしてくれていることが伝わってきて、こちらまで思わず最上級の笑顔になってしまいます(*˘︶˘*).。.:*♡

あちこちに神々が宿り、信仰深い人々の優しい気持ちや笑顔に触れ、気がつくとこっちまでニッコニコ🤗で。。。

自然と心身にパワーが蘇ってきて、行く度に生きる力をいただけているのは、きっとそのせいなのでしょう!

 

 

夕陽が海面に映り込み、海岸の人々を唸らせます。見渡す限りの海・海・海。飽きもせず打ち寄せる波・波・波。自然の神秘です。

今月は、多くの新規の方との出会いがありました。
おひとりおひとりの、かなしくも温かいものがたりに触れさせていただき、それぞれの人生の重さ尊さをあらためて噛みしめる日々です。
バリでいただいた優しくも力強いパワーを分かち合いながら、大切な方のいない世界での、再出発への道を探るお手伝いをさせていただきたいと願っています。

 

 

日常から少し離れて、ご自分を手当てするように、優しく優しくこねてみませんか(^_^)/

『わざわざの大人のセルフケア・キャンドルワークショップ』開催です!

おはようございます!高尾です(^^♪

まだまだ日中は暑い日が続きますが、朝晩はかなり凌ぎやすくなってまいりました。とはいえ、今日も雲ひとつない快晴🌞
どうぞお気をつけてお過ごしください。

さて、回を重ねてまいりましたキャンドルワークショップですが、今回は参加してくださった皆さまに大好評の『てごねキャンドル』です!!


選んでいただくお色も、今回は落ち着いた秋色に代わります。
その時その場の気分で、お好きな色を組み合わせて、その時にしか作り出せない形で「今 この時」を、秋が深まりつつある鎌倉でお楽しみください(*^^*)

 

そして、できたてのキャンドルに火を灯し、そのあかりを眺めながらお楽しみいただく絵本の朗読は、先日「絵本の花束」でもご紹介しました『チョコレートのおみやげ』(岡田淳 文/植田真 絵/BL出版/2021年6月1日発行)です。

 

お土産に買った、とろけるように美味しいチョコレートから始まるものがたり。朗読を聴きながらお口にしていただくのも、ものがたりの舞台となる神戸のチョコレート(๑´ڡ`๑)

ほろ苦かったり、甘〜〜〜かったり、、、のストーリーを、チョコレートがお口の中でとろけていくように、ゆっくりと味わっていただければと思います。

 

本日よりご案内を開始いたしますので、秋深まる鎌倉の色づき始めた木々や美味しいお食事、季節のスイーツなどをおまけにつけて、『わざわざの大人のセルフケア遠足』に是非足をお運びくださいませ。
少し遠いかも・・・とお思いの方も、電車に揺られる時間の中で、日常から非日常への冒険をお楽しみいただけたらと思います。
お申し込みはこちらからどうぞ!
https://www.grief-cafe.com/イベント予約
(システム上14:00からになっておりますが、実際には13:30からとなります。)

なお、本年最後となるキャンドルワークショップは、12月2日(土)カウンセリングサロン六本木にて、セルフケアネットワークさんとの共催となる「セルフケアギフト/クリスマスキャンドルワークショップ」となります。

ai先生にはクリスマスキャンドルを、そしてセルフケアネットワークさんには生のグリーンで作るリース(作品は未定)を教えていただきます。  

どうぞ楽しみにお待ち下さい🎄

 

 

 

私事で恐縮ですが、明日14日から19日まで遅い夏休み🌴を取らせていただきます。私自身のセルフケアの旅となります。存分に非日常を堪能し、リセットしてまいります!!
そして9月後半からは、また新たな気持ちで皆さまをお迎えしたいと思っております(*˘︶˘*).。.:*♡

最期の場面は人生のほんの一部分でしかない

こんばんは!高尾です(^^♪

いったいいつまで猛暑が続くのかと案じておりましたが、台風とともに秋の気配が近づいてまいりました🍁
昨夜は逗子でも激しい雨が降り続けましたが、今日はニュースで聴くほどには雨も降らず風も吹かず・・・
そして、本日のグリーフケアはオンラインでしたので、台風接近を気にすることなく、ゆっくりゆったりとお話を伺うことができました。

今年の夏は観測史上最高の暑さだったそうですが、それ以前は2010年が記録的に暑い夏だと言われていました。
その「今年は酷暑が続いてます」と騒がれていた2010年の夏、私の母は『熱中症』で亡くなりました。当時は今のようにこの病がポピュラーではなく、熱中症対策が報じられることもほとんどありませんでした。

あの夏、実家を訪ねるといつもエアコンがついておらず、用心深い母は窓を開けることもせず、「歳を取ると暑さも感じないし、汗もかかない。」とよく口にしていました。汗が吹き出すほどの部屋で涼し気な顔をしていることに恐怖を感じ、たとえそうだとしても、温度も湿度も高いんだからエアコンは入れようよ、と言葉をかけていたのですが・・・
しかし、その何週間か後に、案じていたことが現実となってしまいました。

『熱中症』は私にとってトラウマとなっています(-_-;)  自分も熱中症でいのちを落とすのではないか・・・という恐怖が時々頭をかすめクラクラしてきてしまいます。
それほどまでに、母の最期は強烈な残像として私を攻撃し、猛烈な勢いで母の人生を真っ黒に染め上げたのです。

でも・・・
何度も何度もここでお伝えしてきたように、どのような最期であろうとも、その人の人生がなかったものにされたり、汚されたり、可哀想だと思われたりすることがあってはならないと思うのです。最期の時まで生き抜いた人生は、「死」によって何色にも染められることなく、色褪せることもなく、その人色のまま幕を閉じたのです。どのような色であろうとも、その人の人生はこの世でたったひとつのその人の人生であり、最期の場面は、その人生のほんの1部分でしかないのです。
見送って何年間かはどうしても「死」の場面に気持ちがいきがちですが、少しずつ視線を「生」の部分に移していくと、確かにこの世でともに生きていた存在としてこころの中に蘇ってきて、グリーフの捉え方も変容していくのだと思います。

とはいえ、私自身トラウマからなかなか逃れることができずにいます。多分、これからも抱えながら生きていくのだと思います。このトラウマがあるからこそ、その存在を忘れずにおられるのだとしたら、それもまたグリーフのひとつの形なのかもしれません。
ただ、いっとき真っ黒に塗り固められた母の人生が、私なりのグリーフワークによって次第に色を取り戻していったのも、確かな事実です🌈

どうぞお一人で抱え込まずに、思い込みであったり、負のループであったりを緩めにいらしてください。ご自分の言葉で物語ることによって、思わぬことに気づけたり、自分を大切に思えたり、向き合うという感覚を捉えることができたり、いろいろなことが起こりますので。。。