不妊サポート会社「UMU」設立というニュース

こんにちは、高尾です(^_^)

ここ数日、とても気持ちのいい小春日和の陽気が続きますね。ただ、朝晩の寒暖差が大きいので、風邪をひかないように注意したいものです。

昨日の毎日新聞に、不妊サポート会社「UMU」設立の記事が掲載されていました。

不妊治療の薬や費用などの記録を一括管理できるアプリを開発したり、不妊当事者とがん患者への対応を啓発する企業向け講演会やワークショップなどを主催しているそうです。

私自身も、痛くてお金のかかる不妊治療を経験しました。なにかにとり憑かれたかのようにそのことしか考えられなくなり、毎月という短いスパンで、グリーフが波のように押し寄せてきました。

そして、ようやく授かった命を、流産で2度も失いました。「よかったじゃない、妊娠できるってことがわかったんだから。」などという、心ない励ましにさらに傷つき、どこをどう向いて生きていけばよいのか、途方にくれる日々でした。

あの時、話を聴いてくれる場所があったならば、心の叫びを聴いてくれる人がいてくれたならば、どんなにか気持ちが楽になっただろう。。。涙が溢れてくるのに、「いつまでも、メソメソしてるんじゃないの!」と叱られ、いつのまにか、その思いを言葉にすることを諦め、その全てを自分の中に閉じ込めてしまった。。。

こんな思いから、私達は「Tiedeur 〜ぬくもり〜」という、「いま、ここ」の思いを言葉にして、生きていく力にかえていくことのできる場所、大切なことに気づかせてくれる場所を作りました。

では、なぜNPOではなく合同会社なのか?

その思いは、この「UMU」と同じです。「*寄付金や支援金に頼らずに、自分たちで資金調達し、事業として純粋に評価されたい。かわいそうな存在のままでいたくないから。苦しんでいる人たちの悩みを解決するサービスを提供し、ちゃんとお金を生み出せるようになれば*」

そうなんです。悲しんではいるけど、かわいそうな人ではないのです。同じ人として、同じ土俵に立って、ちゃんとお金を生む、生み出していけることって、すごく大切なことなんです。そうしないと、長く、永〜〜くは続かないのです。だから、私たちも会社という形にこだわったのです。

体調を崩したら病院に行くように、心のバランスを崩したらグリーフカフェの扉を押してみてください。どうしても女性に目がいきがちになりますが、パートナーの方もいろんな思いを抱えておられると思います。ちょっとばかりの勇気をもって、お越しになりませんか?

*平成29年11月6日 毎日新聞朝刊より抜粋

 

 

「君の名は。」に見るスピリチュアリティ

こんにちは、高尾です(^^♪

今日は学祭で賑わう上智大学で、グリーフケア研究所の講義「スピリチュアルケアと芸術」を聴講してきました。冬学期、聴講生として通っています。

今日は映画「君の名は。」に見るスピリチュアリティについて。

瀧と三葉には、三年の時差をはさんで身体の入れ替わり現象が起きます。しかし、どうも翌日にはその記憶が定かでなくなってしまいます。それは、かけがえのない命の喪失を意味し、実社会における疎外感や、社会には何も期待してはいないという無力感の投影ではないかと考えられます。

そしてムスビの力。。。糸を繋げることも、人を繋げることも、時間が流れることもムスビの力。そのトリガーは組紐、口噛み酒、かたわれ時。そして人の身体に入ったものが、魂と結びつく、それも又ムスビ。

ムスビ=ムス(産[む]す、むすこ/むすめの「む」)(霊[ひ]、陽[ひ]が出る) → 人は自然の恵み、営みの中で産まれ、生かされています。

自然の営みとは、、、、地球は生きています。だから災害や紛争で人を殺すこともあるのです。自然の中で生かされている限り、常に死を覚悟して生きていかなければならないということなのでしょうか。。。

「君の名は。」という繰り返される問いかけは、これら喪失が3人称の「誰か」から2人称の「君」へと、つまり、いつかあなたにも起こりうることだということを意味するのです。この喪失感や「ムスビ」を感じるという体験は、映画から外部の社会へと広がりをもたらされるよう、私達観客にバトンタッチされるのです。

ここに、「君の名は。」の社会的メッセージが込められているのだそうです。
奥の深い映画だったのですね・・・

「スピリチュアリティと芸術」は、まだまだ新しい分野の研究で、私は音楽との関わりの学びを今から楽しみにしています🎶

卒業してから1年半ぶりの講義でした。久しぶりにリアクションペーパーを書き、学べる場所のある幸せを感じながら、喧騒の中、帰路につきました。

 

 

 

ブログ、始めます!!

代表の高尾です。

今日からブログを始めようと思います(^^♪

台風の中、今日は、「グリーフサポートみなと」さんの連続講座6回目となる、”グリーフとともに生きる。あなたの「生きる」とは?”に参加してきました。

映画「shall we ダンス?」のダンスドレスをデザインされた山口 弘子さん、池田小児童殺傷事件により小学校2年生のお嬢様を亡くされた本郷 由美子さん、そして世田谷一家殺人事件のご遺族である入江 杏さんの講演を聴かせていただきました。

どんなことがあっても、挑戦すること、生きることを諦めない。

生命は、無限に繋がる「いのち」の集合体。どの「いのち」も同じように重くて深い。

悲しみは消えるものではないけれども、人々の温かさに手当てされ、和らぐことはできる。

悲しみを生きる力に。

悲しみ → 哀しみ → 愛しみ(かなしみ)。悲嘆としての悲しみが、ケアされることによって哀しみとなり、いつしか魂への響きとなる愛しみへと形を変えていく。

「悲しみは本当の人生の始まり」柳田 邦男

などなど。。。

雨音を聴きながら、心に響きわたるお話を伺うことができました。

上智大学グリーフケア研究所の先輩でもある本郷さん、そして今年立ち上げられたばかりのグリーフサポートみなとさん、そして我々Be-ing、横の繋がりを大切に、安心してご自分のグリーフを語ることのできる、温かで優しい場所づくりに携わっていきたいと改めて感じた1日でした。