音楽が伝えるもの🎶

こんばんは!高尾です(^^♪

今日は武道館に、とあるアーティストのコンサートを聴きに行ってきました。大学4年生の頃から就職して結婚するまでの何年間か、それこそレコードが擦り切れるほど(CDがまだない時代のお話です)よく聴いた今でも大好きなアーティストです。

演奏が始まった途端、武道館を埋め尽くした人々それぞれの思いが一気に溢れ出し、異様な熱気と雰囲気に包まれました。

先日、言葉では伝えきれないものがあると書きましたが、ではでは、この状況は一体なんなのだろうかと・・・
言葉をメロディーに乗せる。創り手と、聴き手と、同じ思いだとは限らないけれど、でも何かがビンビンと伝わってくるのです。
あの頃の想い、いろんな出逢いや別れ、不安や裏切り、夢、希望・・・
どんな時にも「大丈夫だよ」と背中を押してくれたのは、紛れもないこの音楽。。。

ちょっと心が折れそうな今、伝わってきたのは、あの時と同じ「大丈夫だよ」という熱いメッセージ。
メロディーが流れた瞬間、一気に30年余りの年月を遡り、鮮明に、そして確実に、あの頃と今とがちゃんと繋がっていることを感じました。
音楽は時間さえも自由に飛び越えることができるのかもしれません。

言葉や文字で伝えきれないものも、もうひとつ、音という道具を使うと言葉や文字とは違う何かが伝えられるのかもしれません。

宮下奈都さんの「羊と鋼の森」、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」大好きな小説です。文字が描かれた平面の世界から、生き生きとした音が飛び出してくるのです。ピアノの音色、ピアニストの息遣い、小鳥のさえずり、森の静けさ。。。
なぜだかわからないけれども、とても穏やかで幸せな気持ちにさせてくれたり、泣きたいだけ泣けばいいよ、と言ってくれてるようでもあり、それこそ言葉では言い尽くせないような、何かを感じることができるのです。
それはひょっとすると、受け取る側の有り様によって、様々に形を変えるものなのかもしれません。

音楽が伝えるもの。それは、誰の心のなかにもきっとある、眠っている何かを呼び起こす無限の力、、、なのかもしれないと感じながら、人々の想いで沸き立つ、武道館を後にしました。

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