あやふやなグリーフ

こんにちは!高尾です(^^♪

台風13号が接近中です🌀
仕事は夕方からなので、帰宅時の暴風雨を覚悟して出かけます(。>﹏<。)

明日の午後からのワークショップは、ギリギリセーフでしょうか・・・
主催者の立場になってみると、関わっていただいている全ての方々の安全を考えながらの決断、なかなか難しいところです。

ちょうど8年前の今日、父の新盆の準備で実家に行き、室内で倒れている母を見つけました。用心深い母らしく、窓は全て施錠され、しかも猛暑の中、エアコンはつけられていませんでした。喉が渇いたのでしょうか、キッチンの冷蔵庫の手前で力尽きていました。

結局、亡くなった日も、亡くなった原因もわからないまま、恐らくは熱中症だということで、荼毘に付されました。
命日がわからない・・・というのは、なんだか人生をちゃんと終われなかったような気がしてしまいます。
原因がはっきりしない・・・というのも、なんだか腑に落ちません。
しかし、本当のことを知っているのは、母本人しかおりません。
だから、遺された者たちにとっては、答えの出ないあやふやな死であり、あやふやなグリーフを抱き続けることになってしまいました。

一人ひとりの人間には、その誕生から死に至るまでの歴史が刻まれます。産まれてくる場所も、死に方も、自分では選ぶことはできないけれども、その与えられたステージで精一杯生き切ることができたならば、それを人は「いい人生だった」と思えるのかもしれません。

母の「死の場面」だけを切り取ると、とても嫌な思いが溢れてきてしまいますが、でも、そこに至るまでの「人生」を思うと、嬉しいこと、悲しいこと、悲喜こもごものたくさんの物語りにあやどられたものであったのではないかと思えてくるのです。

でも、そう思えるようになるまでには、たくさんの時間がかかりました。
私の話に耳を傾けてくださる人、安心・安全な場所、時間・・・
たくさんの出逢いに支えられて、立ち上がることができたように思います。

今も、自分を丁寧にケアしながら、今度は私が、そのような人であり、場所でありたいと思って、このカフェで出逢いを待っています。

富士山頂から、友人が最高のプレゼントを送ってきてくれました(^_^)/
おすそ分けです♡

  

どんなひとにも、この朝日のような力=レジリエンスが秘められています。

8月がくるたびに

こんばんは、高尾です。

今日は広島原爆の日です。

大学卒業の年、卒業旅行で訪れた長崎の原爆記念館で、あまりにも悲惨な出来事を目の当たりにして、声を発することもできませんでした。
息子たちは修学旅行で広島に行きましたが、私は広島市内には入ったことがありません。

結婚する時、主人の父が広島出身ということは知りませんでした。
義父は、投下翌日に親戚を探しに広島市内に入り、被爆したそうです。
しかし、その時の様子はあまりにも酷過ぎて、1度も口にすることはなかったと聞いています。
10年ほど前に亡くなりましたが、晩年には身体はガンのデパートのように蝕まれ、最期は随分と痩せてしまいました。

息子は、被爆された方からお話を伺った時、自分が「被爆3世」であることに、あらためて衝撃を受けたようです。73年の月日が流れても、被爆者たちの血は脈々と受け継がれているのです。決して過去のできごとではなく、今も、そしてこれからも、2度とあってはならない出来事を経験したこの国の者たちが、73年前の事実や被爆された方々の強い思いを語り継いでいかなければならないと思います。「核廃絶を世界に」それが、唯一の被爆国である私たちの使命だと思います。

松井市長は平和宣言で、「あなたや大切な家族がそこにいたらと想像してください。」と呼びかけました。それぞれが、平和な世界で幸せに暮らしたい、という強い思いを持つことが、自分や大切な家族を、あの惨たらしい出来事から護る1番の武器となるのではないでしょうか。。。

小学校3年生の時に「8月がくるたびに」という本を読んで、こんな恐ろしいことが本当にあったんだ、と、息ができなくなるほど驚いたことを覚えています。
私たち戦後生まれは、戦争を直接体験したわけではないけれども、両親から戦時中の話を聞く機会はたくさんありました。私が1度も会ったことのない母方の祖父は、中国で戦死して、今は靖国神社で静かに眠っています。今はこんなに平和なのに(戦争がない、という意味で)たった1世代、2世代上の、こんなに身近な人たちが犠牲になっているという事実に困惑してしまいます。
このような、「死」が特別な出来事ではなくなってしまったような日常の中で、人びとはどんな思いで生きていたのだろう、、、と思いを巡らせてしまいます。たとえどんな時代であっても、人のいのちの重さは同じはずだから、きっときっと、大きなグリーフを抱えながら、それでも命ある限り、大切な人の魂の存在を信じることで、懸命に生き続けることができたのではないでしょうか。

8月がくるたびに、いろんなかたちの、いろんな人の、消えていったいのちのことを思います。

 

「セルフケア」してまいりました(^_^)/

こんばんは!高尾です(^^♪

毎日の猛暑に加え、やらなければならないことが山のようにあって、少々焦り気味となり、それがストレスになっていることに気付きました。
そこで、少しストレスから離れる目的もあり、癒やしの旅に出てまいりました。

最初に、ふと目に入ってきたのは「ROSE GARDEN」の文字。 
ローズの季節は終わってしまったけれども、お庭はとても綺麗に手入れされていて、「ちいさなおうち」のような可愛いお店でした。
ちいさなカフェで美味しいお茶をいただき、ホッと一息。
癒やされました(*˘︶˘*).。.:*♡

次に目指すは、「ジブリの世界観」が味わえるらしい・・・と噂されている「亀岩の洞窟」です!

確かに、ジブリの映画に出てきそうな自然界が広がっていました。

手前の池で、久しぶりにオタマジャクシを発見🐸
童心に帰って、またもや癒やされました。

1日の最後は、やっぱりこれでしょうか。。。
どんなに辛いことがあっても、毎日「日は昇り日は沈む」ことの不思議を思いながら、この壮大な自然界で私たちは生かされているということをズッシリと感じました。

ところで、「写実絵画」をご存知でしょうか?
画家が、見たままにその存在を描いた作品のことを言うそうです。
1年に数点しか描くことができないほど、画家が時間をかけて1枚の絵と向き合い、こつこつと緻密に作り上げた作品だそうです。
この写実絵画専門の美術館が「ホキ美術館」です。
美術館そのものが、芸術作品のようです。

これは、写真ではなく絵画です。
髪の毛や睫毛など、どうやったらこのような繊細な線が描けるのだろう?と感動してしまうほど、1本1本の線が丁寧に生き生きと描かれていて、まるで写真のようです。
等身大の人物像などは、まるでそこにその人が立っているような、目が合って心臓がドキッとするような迫力がありました。
静かな回廊でゆっくりと絵画を楽しみながら、穏やかにゆっくりと癒やされていくのを感じました。

背中に背負ったたくさんの荷物を一旦横に下ろして、自然や芸術からたくさんのエネルギーをもらうことができました。

頑張ることも大事だけれども、頑張らないことが必要な時もあると思います。
「癒やされて初めて、どなたかを癒やすことができる」
セルフケアの大切さは、ケアさせていただく側のこころの問題を浮き彫りにします。少なくともクライアントさんと向き合う時間の中では、自分のこころを空っぽにして、クライアントさんの言葉を丁寧に受け止めたいと思っています。そして、その受け止めたことによって、かなしみでいっぱいいっぱいだったクライアントさんのこころの中から思いが溢れだして隙間が生じ、その隙間に、ほんの少しでも立ち上がれるきっかけとなるなにものかをはめ込み、持ち帰っていただくことができたら・・・と、毎回のセッションの中で祈っています。

自分を大切にしましょう!
そのために、セルフケアを取り入れていきましょう!!
日常生活の中で、自然にケアできるように、今後も、セルフケアのワークショップを開催していこうと思います(^_^)/

 

 

 

 

かなしいけれども、温かい場所(*˘︶˘*).。.:*♡

こんばんは!高尾です(^^♪

相変わらず、暑い日が続きます💦
普通のスピードで歩くと汗が吹き出るので、ゆっくりゆっくり、そろそろと歩いています(ToT)

さて今日は、午前中にクリニックでお一人、午後は訪問でお一人、
グリーフケアサポートをさせていただきました。

人生、信じがたいほどの、辛くかなしい出来事が起こることがあります。
でも、過去に戻ってやり直すことはできません。過去の出来事を変えることもできません。ならばどうするか?自分はどうしたいのか?どう生き、どう死んでいきたいのか?そして、自分の生きた証として何を遺したいのか??自分の魂は、どこで生き続けるのだろうか???
自分の思い(死生観)が少しずつ変わっていけば、過去の出来事の捉え方も変わっていくのではないかと思います。
寂しくてかなしいけれども、その思いを大切に抱えながら、ならばどう生きるか?という壮大なテーマを、今日もクライアントさんと共に分かち合う時間となりました。

お話の内容はとてもかなしいものだけれども、でも、大好きな、大切な方のお話をされる時のクライアントさんの表情はとても柔らかく、優しくて、私はいつも胸が熱く、そして温かくなるのを感じます。
「かなしいけれども、温かい場所」
どなたにとっても、ここのカフェがそういう場所であって欲しいな、、、と願わずにはおられません。

さぁ、夏休み真っ只中!!
六本木の街は大変なことになっています(・・;)
女子中学生・高校生・大学生・バギーママたちの波が、歩道を押し寄せてきます。駅の改札口は、1日中ラッシュ並みの混雑です。
若いってすごいな〜〜〜〜👏

我が家では、夏の終わりを告げるツクツクボウシが、なぜか鳴いています。 

羽が透明です。